
「素晴らしい未来への切符は皆が等しく持っている。」
50歳にしてデザイナーから彫刻家へと軽やかに転身した五十嵐威暢さんは、2011年の東日本大震災をきっかけに、Twitter(現:X)上で若きデザイナー・アーティストに向けて2000以上のつぶやきを発信しました。本書では、そのつぶやきの中から、五十嵐さんがどんな眼で世界を視て・何を考え人生を培ってきたのかを感じられるつぶやきを厳選し収録しています。
社会の中で自分を信じて生きることはとても難しいことです。五十嵐さんのつぶやきは、その難しさに直面する人の胸に、そっと明かりを灯すような力を持っています。
この本は、世界を揺らすできごとが溢れる時代であっても、隣にそっと寄り添い、前を向き未来を自分で作って生きようとする人を励す言葉の本です。
発行・造本:新島龍彦
デザイン:三橋光太郎
編集:坂井佑有
アートワーク:「文字の形」五十嵐威暢
制作協力:羽田麻子
有限会社篠原紙工
翻訳:上田遼太
製本:有限会社篠原紙工
印刷:日経印刷株式会社
箔押し:有限会社コスモテック
仕様:B6変形 PUR製本 ガンダレ表紙
用紙:表紙 あらじま 雪 四六判Y 目 1 80 kg
見返 NTラシャ あさぎ 四六判Y 目 100kg
本文 オペラクリアマックス 四六判T 目 66kg
このプロジェクトは2013年に株式会社竹尾にて企画された「五十嵐威暢つぶやき本プロジェクト」が起点となっています。
【プロフィール】
五十嵐威暢 Takenobu Igarashi
デザイナー・彫刻家。1 944年、北海道生まれ。
多摩美術大学卒業後、カリフォルニア大学
ロサンゼルス校大学院修士課程修了。
アクソノメトリック図法によるニューヨーク
近代美術館のカレンダー、立体アルファベット、
サントリーホール・カルピス・明治乳業などの
V I デザイン、地場産業と組んだプロダクト
デザインなど、グラフィック・プロダクト
デザイナーとして幅広く活動し世界的な評価を
受ける。ニューヨーク近代美術館や
サンフランシスコ近代美術館、ポンピドゥー・
センターをはじめ、欧米を中心に40 を超える
ミュージアム、教育機関に作品がコレクション
されている。1 994 年、デザイナーから
彫刻家に転身。北海道新十津川町の自身の
アトリエ兼ギャラリー「五十嵐威暢美術館
かぜのび」や滋賀県の信楽などを拠点に、
木、テラコッタ、金属、石、ステンドグラス等を
素材として、即興的に抽象彫刻を制作する
日々が続いている。多摩美術大学では
造形表現学部の創設に関わり、千葉大学で講師を、
米国UCLAなどで客員教授をつとめる。
2023年、金沢工業大学内に五十嵐威暢
アーカイブがオープン。若い学生の感性教育にも
情熱を注ぐ。北海道新十津川町応援大使、
多摩美術大学では学長を経て名誉教授。